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平成31年度当初にあたっての職員に対する知事あいさつ

知事室タイトル

 

平成31年4月1日

 
 皆さん、おはようございます。
 今日も雪が降りましたね。ですが、朝の来ない夜はなく、暗い夜の後には必ず明るい朝が来ます。
 それと同じように、冬の次には春が訪れます。
 北国の雪国に住む私たちにとって、待ちに待った桜咲く春であります。この数日、冬のような寒さが続いておりますが、間違いなく春は私たちの目の前に来ています。
 
 そして、今年は御代替わりの年であります。
 我が国にとって記念すべき、歴史的な瞬間が目の前に来ております。
 新しい元号がまもなく発表され、新しい時代が始まろうとしております。
 私も身の引き締まるような思いで今日を迎えたところであります。
 こうした厳かな雰囲気の中で、平成31年度がスタートいたしました。
 新たな気持ちで、県民の幸せのため、県勢発展のため、そして未来の世代のために、新しい時代を自分たちが切り開くんだ、という気概を持って業務にあたっていただきたいと思います。
 
 さて、最近、本県には明るい話題が様々見られます。
 まず、高速道路や地域高規格道路につきましては、やまがた創生の基盤となる高速道路ネットワークの完成に向けて着実に整備が進んでおります。
 東北中央自動車道の南陽高畠~山形上山間が、まもなく今月13日に開通する予定です。
 そうしますと、東北中央自動車道と山形自動車道が途切れることなくつながることとなり、山形県、宮城県、福島県、いわゆる南東北3県の県都であります山形市、仙台市、福島市が高速道路の環状ネットワークで結ばれることとなりますので、観光やビジネスなど交流人口の拡大が期待されるところであります。
 また、このたび小国道路が新規事業化されたのも喜ばしいことであります。
 それから、国道47号の戸沢-立川間が計画段階評価となり、国道112号山形-中山間が新規事業化に向けて大きく前進することとなりました。
 
 山形空港や庄内空港を発着する国際定期チャーター便につきましては、昨年度は台湾から約1万人ものお客様をお迎えし、本県の雪や紅葉といった豊かな自然、温泉や美味しい食などを満喫していただきました。
 さらに3月末から春夏期の84便の運航も始まっているところです。
 
 加えまして、出羽三山や山寺などの日本遺産登録、新庄まつりや遊佐の小正月行事アマハゲのユネスコ無形文化遺産登録、北楯大堰の世界かんがい施設遺産登録に続き、「歴史と伝統がつなぐ山形の『最上紅花』」が、本県では初めて日本農業遺産に認定されました。
 これらは本県の先人から大切に受け継がれてきた自然や文化を、現代を生きる私たちが官民一体となって、本県の強みや魅力として更に磨き上げ、価値を高める努力をしてきた成果ともいえるものであります。
 このように、本県にとって明るい話題が続く中、皆さんと共に新年度を迎えることができますことを大変喜ばしく思っているところです。
 
 さて、県内、国内で人口減少が続き、労働力不足が指摘される中、国際情勢に目を転じますと、TPPや日EUの経済連携協定いわゆるEPAの発効や英国のEU離脱、北朝鮮問題、米中間の貿易摩擦など懸念材料が多くあり、予断を許さない状況にあります。
 特に国内にあっては、今年の秋に消費税率引き上げが予定されており、県民生活や中小企業への打撃が懸念されるところであります。
 このように時代が大きな転換期にあり、困難な局面ともいえる今、県づくりを進める上で重要なことは、将来に対する明確なビジョンを持つことであります。
 国内外における様々な変化を常に意識し、目の前の課題に柔軟かつ積極的に対応しながら、本県の新たな価値を常に創り続け、高め続けていかなければなりません。
 私は、本県の将来ビジョンとして「自然と文明が調和した新理想郷やまがた」を県民の皆様にお示しし、その実現に向けて、「県民総活躍」、「産業イノベーション」、「若者の希望実現」、「健康安心社会」、「県土強靭化」に全力で取り組んでまいりました。平成31年度も、これら5つを県政運営の基盤として各種施策を力強く推進し、「やまがた創生」を拡大・加速してまいります。
 
 まず、1つ目の「県民総活躍」につきましては、若者、女性、高齢者、障がい者など、年齢や性別、障がいの有無に関わらず、県民一人ひとりが家庭や職場、地域で、多様な能力を発揮し活躍できる環境整備を加速してまいります。
 さらに今後、県内でも外国人労働者の増加が見込まれる中、関係団体とも連携し、就労や受入れに係る環境を整備してまいります。
 
 2つ目の「産業イノベーション」につきましては、ものづくりや農林水産業、観光など、全ての産業分野でイノベーションを拡大し、生産性向上や人手不足の解消、競争力強化を図ってまいります。
 具体的には、有機エレクトロニクス、バイオテクノロジーなど世界最先端の技術分野における産業集積、企業や農業現場等へのIoT、ロボットなどの先端技術の導入を促進いたします。また、地域資源を活かした6次産業化や、農業や製造業と連携した着地型観光の取組み、デザインや情報発信の工夫による県産品の販路拡大など、新たな切り口や分野間の連携により、高付加価値化や新たな価値の創出を進めてまいります。
 
 3つ目の「若者の希望実現」につきましては、本県の発展に大きな役割を担う若者が、ここ山形県で、希望を持ち、学び、働き、暮らし、活躍できるように応援し、若者の県内定着・回帰を促してまいります。
 進学や就職時の県外転出が大きな課題となっておりますので、教育機関や企業等と連携し、郷土の誇りや愛着の醸成、地域の企業や県内高等教育をきちんと知ってもらう機会を充実してまいります。
 また、首都圏の大学と連携した県内就職の促進や市町村・企業等と連携した移住支援の充実、貧困や社会参加に困難を有する若者等への支援の充実にも取り組んでまいります。
 
 4つ目の「健康安心社会」につきましては、「人生百年時代」や「共生社会」が時代のキーワードとなる中、県民誰もが安心して、健康で、生き生きと暮らせる社会の実現を目指し、地域の医療や福祉を支える人材の確保、「健康長寿日本一」の実現に向けた家庭や地域、職場における健康づくり、障がい者の就労支援などをより一層推進してまいります。
 
 5つ目の「県土強靭化」につきましては、近年、全国的に大規模な災害が頻発し、昨年は本県でも豪雨による甚大な被害が発生したことなどを受け、ハード・ソフトの両面で、防災・減災から復旧・復興までの災害対応力の強化を図ってまいります。
 また、県民の暮らしや産業活動、国内外との交流を支える道路、鉄道、空港、港湾などの交通インフラについて、市町村や経済団体、近隣県等と連携しながら、整備促進に向けた取組みを加速してまいります。
 加えまして、新たな社会資本としてのICTの利活用拡大に向けた環境整備、再生可能エネルギーの導入促進や環境資産の保全・創造・活用、森林ノミクスなど、持続可能な地域づくりを推進してまいります。
 
 なお、組織面におきましても、近年頻発化・激甚化している自然災害や、高齢化による消費者問題、交通事故などに、より一層的確に対応し、県民が地域で安全・安心に生活するための支援を強力に推進するため、新たに「防災くらし安心部」を設置したところです。
 
 こうした取組みを展開していくにあたりましては、変化が激しい時代であるからこそ、既成概念に捉われない柔軟な発想や創意工夫、果敢な挑戦が必要です。
 そのために不可欠なことは、様々な個性や能力を持った「多様な人材の育成・確保」と、地域の力を結集するための「多様な主体との連携・協働」であります。
 先人たちの技術や知恵、熱い想いと努力の上にある現在を、明るい未来につなげていくために、今私たちは何をしなければならないか、常に考え続けていく必要があります。
 新年度におきましては、県づくりの指針となる「第4次総合発展計画」(仮称)の策定に取り組んでまいります。
 市町村や県民の皆様から幅広く御意見をいただきながら、新たな時代の県づくりの方向性をしっかりと検討してまいりましょう。
 
 昨年は、東北で初めて世界最大規模のワインコンテストIWC「SAKE部門」の審査会が東北で初めて本県で開催され、「日本一美酒県」の評価を確立することができました。
 秋には、皇太子殿下をお迎えし、全国農業担い手サミットを開催し、本県農業の活性化につながったものと考えております。
 本県の誇るブランド米「つや姫」は、益々全国的なブランド米として定着してきております。最近インターネットのニュースを見たという方から、あのイチロー選手が山形のお米を食べ続けてくださっていたとお聞きしました。イチロー選手が有名和食店で山形のお米のおにぎりを食べて以来、奥様が山形の農家からお米を取り寄せ、毎日の湿度などに合わせ、毎日同じ硬さになるよう水加減を調節しながら炊いていたという内助の功が紹介されたそうであります。
 何はともあれ、山形県の一員として心から嬉しく思いましたので御披露させていただきました。
 「つや姫」の弟分の「雪若丸」も大変評判が良いです。
 今後とも美味しい米や野菜、日本酒、高品質な果樹や畜産物、技術力の高い工業製品や伝統工芸品の生産から販売までを支援し、地域活性化に繋げてまいります。
 
 また、UNWTO(国連世界観光機関)によれば、世界の2017年の観光産業による輸出額は約176兆円であります。観光が化学、エネルギーに次ぎ第3位となり、自動車関連を上回ったそうであります。本県は観光資源が多く、ポテンシャルも高いので、まだまだ伸びしろが大きいものがあります。かなりの経済効果が見込まれる分野でありますので、今後とも観光立県を実現すべく、力を注いでまいります。
 
 一方で、国際経済や情勢には不透明感が漂い、国内では人口減少による労働力不足やこの秋の消費税率引き上げが控えており、県民生活や本県産業にどのような影響を与えるかが懸念されるところです。
 課題が山積しており、困難な局面ともいえる状況でありますが、私たちは新しい時代がスタートする今だからこそ、自分たちが山形県の明るい未来を切り開いていくんだという気概を持って行動する必要があると思います。
 将来を見据え、将来の世代のためにも、奥羽新幹線米沢-福島間の本県の未来を拓く夢のトンネルや、国際線定期便の誘致に欠かせない本県空港滑走路延長の実現に向けて、敢然と取り組んでまいりましょう。
 大変な時だからこそ、物事を柔軟かつ的確に捉えて果敢に挑戦する「開拓者魂」を持つことが肝要であります。
 市町村や関係機関と力を合わせて、県民の安全安心なくらしを実現してまいりましょう。
 内向きにならず、観光交流やスポーツ・文化交流、産業交流などをダイナミックに拡大し、地域経済を活性化してまいりましょう。
 そうやって、山形の新しい時代を、元気な山形を共に創ってまいりましょう。
 
 私は、知事就任以来一貫して、「心の通う温かい県政」を基本姿勢に、ここ山形県で暮らし続けたいという県民の皆様の願いや想いを何よりも大切にし、県民の生命と生活を守ることを最優先に、活力あふれる山形県の実現に取り組んでまいりました。
 皆さんには、改めて「県民視点」、「現場主義」、「対話重視」。この3点を基本的な意識・姿勢として、業務に取り組んでいただきたいと思います。
 
 結びになりますが、皆さんに持てる力を存分に発揮していただくためには、心身の健康が何よりも大切であります。
 皆さん一人ひとりの「仕事と生活の調和」いわゆるワーク・ライフ・バランスをしっかりと意識し、家族との時間も大切にしながら、風通しの良い、明るく働きやすい職場づくりを進めてまいりましょう。
 そして、県民の皆様の幸せのため、県勢発展のために、私と一緒に頑張っていただきたいと思います。
 皆さん、共に手を携え、性別や年齢にかかわらず、障がいのある人もない人も、誰もが生き生きと輝いて生きていける山形県づくりに全力で取り組んでまいりましょう。
 新年度もよろしくお願いいたします。
 

 


 

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  • 31年4月1日掲載