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平成30年度当初にあたっての職員に対する知事あいさつ

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平成30年度当初にあたっての職員に対する知事あいさつ

平成30年4月2日

 

 県職員の皆さん、おはようございます。
 うららかな春となりました。
 この冬は、大雪と低温にみまわれ、大変心配しましたが、大自然のサイクルは間違うことがなく、一気に春らしくなってまいりました。
 県庁は今日からですが、実際は昨日から平成30年度がスタートしております。
 昨日JR山形駅におきまして、「山形日和。花回廊キャンペーン」のオープニングイベントを開催したところです。
 新たな気持ちで、県民の幸せのため、県勢発展のため、気概を持って業務にあたっていただきたいと思います。
 
 さて、私たちは今、人口減少という未だかつて経験したことのない状況と真正面から向き合っております。県もそうですし、国全体もそうであります。
 そういった歴史的な転換期を迎えている今、私たちに必要なのは、決して諦めることなく、希望を持って明日への扉を開き、未来への道を創っていくことであります。
 私たちの前に「これが正解だ」といった道筋はありません。
 いわば、前人未到の未知の世界に挑むわけですから、既成概念にとらわれず、変化を恐れることなく、活力ある山形県への道を、私たち自身の創意工夫で、一致団結して切り開いていかなければならないのであります。
 安全安心の基盤に立って、県民一人ひとりが喜びと生きがいを持って生き生きと輝いて生きていける社会を構築していかなければなりません。
 本県の将来ビジョンとして掲げている「自然と文明が調和した新理想郷やまがた」の実現目指して、職員の皆さんとともに、県民に皆さんとともに、平成30年度の新たな一歩を力強く踏み出していきたいと考えております。
 
 そのために、「県民総活躍」、「産業イノベーション」、「若者の希望実現」、「健康安心社会」、「県土強靭化」という5つのチャレンジを掲げ、各種施策を打ち出しているところであります。
 それらの施策それぞれにつきましては、皆さんから各分野でしっかりと実行していただきたいと思います。私から本日、具体の言及をすることはあまりしませんが、県政の一端について少し申し上げます。
 
 まず、昨日イベントを開催した観光についてであります。
 4月から6月までの3か月間、山形県内全域で「山形日和。花回廊キャンペーン」が行われます。本県の自慢である美食・美酒と温泉を前面に出しながら、月山や鳥海山、飯豊山などの秀麗な山々、日本一の数を誇る滝、一つの県内で完結する川では最も長い最上川などをはじめとする豊かな自然、そして出羽三山や山寺、宮内熊野大社、出羽百観音、各地に伝わる祭りなどの「歴史・文化」等を国内外に発信し、多くのお客様を誘います。
 10月から12月までは、新潟県と庄内地域でのプレデスティネーションキャンペーンが、そして12月からは3回目となる東北全体での「行くぜ、東北。冬のSPECIALごほうび」が開催されます。いずれもJR東日本と一体となっての大型キャンペーンですから、かなりの交流人口が見込まれ、地域経済の活性化が期待できますし、地域の経済が潤うようにしていかなければなりません。
 人口減少時代に突入している本県が、何もしなければ労働人口も消費量も減少の一途をたどり、地域経済が縮小し、社会活力が低下するばかりであります。
 危機感と気概を持って、観光や文化、スポーツ、教育分野などで交流人口を拡大することと、工業製品、工芸品、農産物などの輸出を促進し、県外・国外からの活力を取り込むことは、まさに待ったなしの喫緊の課題なのであります。
 私たちは今後とも、県民総参加・全産業参加で、「観光立県山形」を確立していかなければなりません。
 
 そして、観光の振興を図ったり、工業製品の物流コストを低下し、農産物の鮮度保持や有事の際の救援活動などを考えますと、社会資本の整備は不可欠です。
 この度政府予算が成立し、東北中央自動車道の最後の未事業化区間であった「金山~金山北」間が事業化されたのは、本当に喜ばしいことであります。
 9年前、私が知事に就任した時、山形県の高速道路整備率が全国46位だと、当時の土木部から聞いて、大変驚きました。
 県勢発展の土台ともなるのが、社会資本なのに、それが特段に遅れていたわけで、それに驚いたのであります。それ以来、私は高速道路など社会資本の整備促進に熱心に取り組み、2期目、3期目の公約にも掲げ、力を入れて取り組んでまいりました。
 実際、東北中央自動車道の整備が進むにつれて、新庄市や米沢市などに企業の立地が増えたのであります。
 県職員の皆さんと一緒になって、たくさんの方々からのご協力もいただきながら取り組んできたところですが、ようやく、あと1年くらいで全国40位くらいになるそうです。
 しかしながら、東北では最下位のままですから、まだまだ頑張らないといけません。やまがた創生のためにも、今後も引き続き全力で取り組んでまいりましょう。
 
 また、本県唯一の貿易港が酒田港であります。
 酒田港につきましては、いろいろな思い入れがあり、その一つをお話しします。
 これも9年前の話になるのですが、山形県、新潟県、福島県をメンバーとする3県知事会が新潟県において開催されました。
 折しも大河ドラマ「天地人」が放映された年で、この3県は上杉氏と御縁があった県同士だったので、大変盛り上がったのを覚えております。
 その帰り道、私は思い立って新潟港を視察させてもらいました。
 新潟港は大変賑わっており、「沖待ち57船」と言われました。港の中が船で満杯で、沖で待っている船が57船あるということでした。
 それに比べ、わが酒田港は港の中にも船の姿はなく、ゼロ船状態でありました。
 秋田港もそこそこ賑わっていると聞いて、私は何としても、酒田港を発展させなければならないと奮起したのであります。
 昔から「港の賑わいは国の賑わい」といわれます。
 県職員の皆さん初め、地元の皆さん、関係者の皆さんと一緒になって取り組んできた結果、酒田港は順調に発展してきております。
 最近は外航クルーズ船の寄港も実現し、新たな発展の展開も期待できるところであります。やまがた創生のためにも、今後も力を入れて取り組んでまいりましょう。
 
 道路、港ときましたので、次は空港にも触れたいと思います。
 本県には山形空港と庄内空港の二つの空港がありますが、いずれも(滑走路が)2,000mしかありません。
 東北6県の中で、2,500mの空港が無いのは山形県だけです。国際空港として定期便などを受け入れるためには、現状のままでは困難だと聞いているところです。
 これまで、幾度か県民から2,500mにして欲しいとの要望はあったのですが、年間50万人以上の利用客が必要とか、費用がかかるといった理由で、本腰になってこなかったのが実情であります。しかしながら、東京オリンピック・パラリンピックの後も見据えますと、国は観光立国、県は観光立県を掲げてインバウンドにも注力している今、この問題にしっかりと向き合う時期に来ていると考えます。
 幾多の困難が待ち構えているかもしれませんが、しっかりと前を向いて進んでいきましょう。
 
 もう一つは、フル規格新幹線です。
 先日、新潟県のマスコミから取材があったのですが、「山形県には新幹線があるのに、何故、新幹線が必要なのか?」と新潟県民が言っていると聞きました。
 そこで、現在の山形新幹線はフル規格新幹線ではなく、料金も特急料金であること、雪や雨、動物との衝突などでしょっちゅう運休することなどを説明しましたら、納得してもらえたのですが、新潟に来て新潟県民にも説明してほしいと言われました。
 それを聞いて思ったのですが、もしかすると「新幹線」という言葉を使っていること自体が本県の県民に満足感をもたらしているのかもしれません。
 そもそも、私が知事会などで昭和48年にフル規格新幹線の基本計画に位置付けられた、いわゆる48年組の中で、既に競争が始まっていることを知り、奥羽・羽越新幹線の実現を目指した動きを始めたのであります。これ以上、山形県が遅れをとってはなりません。
 政府予算の中で、新幹線の予算が占める割合は相当低い。これを2倍にすれば2倍速く進むことも考えられるわけであります。
 県とJR東日本がトンネルの件で話し合っている、という現在進行形の状況もありますので、今日はこの辺にとどめておきますが、将来の世代のためにも、全力で頑張ってまいりましょう。
 
 これまで、社会資本などの話をしてきましたのは、ハードがソフトにも大きな影響をもたらすということで、山形県の価値を高める一つの要素でもあると思うからであります。
 価値を高めるというのは、全く新しい技術や製品、品種を生み出したり、地域で誇りにしてきた、あるいは疎かにしてきた自然や物を磨き上げたり、伝統工芸と現代技術をマッチングさせたりと、多岐にわたる方法があると思います。
 もっと具体的なことでは、本県自慢の美味しい食べ物を加工したり、デザイン性を高めることなども考えられます。
 ハード・ソフト両面で山形県の価値を高め続けなければなりません。
 そのためには、産業イノベーションを提唱しておりますが、農林漁業や工業、商業の発展を促進していく必要があります。現代の最先端の技術も取り入れ、生産性を向上させるべきであります。
 福祉や医療の分野でも果敢に先端技術を取り入れる時代になっていると思います。
 県はそのサポートをしてまいります。
 
 ここで、全ての分野を支え、担っていくのが人材であるということを決して忘れてはなりません。県民なくして、県は成り立たないのであります。
 安全安心、危機管理に意を用いながら、県民の正社員化や所得向上、子育ての応援や介護の負担感解消に取り組んでいく必要があります。
 教育も大変大切な分野です。郷土愛の育成や学力向上は県民の望みであります。アスリート育成やベンチャーマインドの育成にも力を注いでまいります。
 県の看板政策ともいえる、森林ノミクス、再生可能エネルギーの創造にも引き続き力を入れてまいります。
 新しいところでは、大工さんの若手大工育成支援プログラムを実施したり、移住者に米・みそ・しょうゆ1年分を提供する施策を実施いたします。
 具体の施策を申し上げますと、時間が足らなくなってしまいます。今後とも県民のみなさんや市町村との対話を重視し、現場主義で県政を行ってまいりましょう。
 
 さて、まもなく5月に、東北で初めて本県で「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」SAKE部門の審査会が開催されます。
 そして秋には、「全国農業担い手サミット」が予定されております。
 酒田港には「コスタ ネオロマンチカ」や「ダイヤモンド・プリンセス」が複数回寄港します。
 今年もたくさんのお客様が、国内外から来県しますので、県民みんなでおもてなししてまいりましょう。
 こうしたイベントや大会等の成果を今後の本県発展に確実に結び付けてまいります。
 
 私は、知事就任以来一貫して、「心の通う温かい県政」を基本姿勢に、ここ山形県で暮らし続けたいという県民の皆様の願いや想いを何よりも大切にし、県民の生命(いのち)と生活を守ることを最優先に、活力溢れる山形県の実現に取り組んでまいりました。
 今後も、県民の皆さまや市町村としっかりと対話を重ね、現場の声を大切にしながら、「自然と文明が調和した新理想郷やまがた」の実現目指して、皆さんとともに「やまがた創生」に全力で取り組んでまいります。
 
 そして、東日本大震災の発災から7年以上が経過しましたが、本県には、いまだ2千名ほどの方々が避難生活を続けておられます。避難者の皆さんにとって、まだまだ厳しい状況が続くことと思いますが、私たちは大震災の経験を風化させることなく、東北の一員として、引き続き避難者の皆さんの心に寄り添いながら、一緒になって東北全体の復興、日本の再生に貢献してまいりたいと考えております。
 今年も、本日朝、8名の県職員を宮城県に派遣したところであります。
 
 県行政におきましては、その基本は「人」であると思っております。皆さん一人ひとりが持てる力を十分に発揮していただくことが大切であります。
 
 ここで一つ提案があります。
 可能であれば、平成30年という節目の年に、何か新しいことを始めてはいかがでしょうか。趣味や運動、何かの勉強や観賞もあるでしょうし、自分磨きも考えられます。私は体力をつけるために、昨年から運動を始めました。毎日仕事で忙しく過ごし、お医者さんからも運動不足を指摘されていたので、30分の健康体操教室に通い始めたのであります。月に1回か2回しか行けないので、望みどおりの効果は得られないのですが、気分転換になっています。そこに行くために仕事をやりくりすることで張り合いや計画性も出てきますし、何よりも終わったあとに心のゆとりが生まれております。
 仕事以外の世界を持つことで、仕事にもプラスの効果が生まれると思います。ぜひ可能な方は新しいことにトライしてみてください。
 
 皆さんには、引き続き「県民視点」、「現場主義」、「対話重視」、この3点を基本的な意識・姿勢として、業務に取り組んでいただきたいと思います。
 それでこそ、現場の実情や課題を正面から捉え、危機感を共有し、県民の皆様と思いを同じくして今後の発展に向けた具体の施策を立案・実行することができると考えます。
 常に、「県民の皆様のために」という目的をしっかりと意識し、チームワークを大切に、スピード感を持って、業務に当たっていただきたいと思います。
 日々、新しい状況が生まれ、私たちはそれらに柔軟に、そして果敢に対応していく必要があります。
 どのような状況になっても、一人ひとりの力を最大限に発揮し、チーム力を活かして乗り切ってまいりましょう。
 そのためにも、まずもって心身の健康を大切にしてください。
 働き方改革を県民の皆様と一緒になって進め、ワーク・ライフ・バランスを実現していきましょう。
 
 今年の秋には「雪若丸」という、新しい米が全国デビューする予定です。「つや姫」と同様に、全国のトップブランド米になってほしいと期待しています。
 また、大粒の新しいさくらんぼ「山形C12号」も、今年の秋ごろから苗木提供されると聞いているところであり、楽しみであります。
 
 今年も課題山積ですが、山形の力を高めていかなければなりません。
 私自身もトップセールスに精を出しますが、皆さんお一人おひとりが山形県の営業マン・営業ウーマンなんだという気概を持って、県民の幸せのために、県勢発展のために、私と一緒に元気に頑張っていただきたいと思います。
 皆さん、共に手を携え、県民の皆様、市町村とともに、県民一人ひとりが、喜びと幸せを実感し、輝いて生きていける、「住んでよし、訪れてよし」の山形県づくりに全力で取り組んでまいりましょう。よろしくお願いいたします。

 

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  • 2018-04-06掲載