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平成29年度当初にあたっての職員に対する知事あいさつ

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平成29年度当初にあたっての職員に対する知事あいさつ

平成29年4月3日
 



 県職員の皆さん、おはようございます。

 雪割草や梅の花がほころび、春らしい季節になってまいりました。
 県庁も4月1日から平成29年度がスタートしているところですが、新たな気持ちで、「県民の皆様のために」という根本を忘れず、気を引き締めてしっかりと業務に当たっていただきたいと思います。

 さて、本県では、最近、明るい話題が様々見られます。
 3月26日から札幌便が運航復活し、山形空港から直接北海道へ行けるようになって、県民の皆さんの利便性が向上しました。観光やビジネスなど様々な用途に大いに活用していただき、北海道と交流人口も増やしていきたいと思います。
 また、真室川雄勝道路が事業化されることになったのも大変喜ばしいことであります。山形県・秋田県の県境が整備されることで、物流はもちろん、観光の広域連携などが期待されます。一部県としての事業費負担もあるわけですが、地方創生・やまがた創生のためにしっかりと取り組んでまいります。
 また、新潟県と本県の庄内地域とが平成31年のデスティネーションキャンペーン(DC)開催地となりました。前年の平成30年にはプレDC、32年にはポストDCが行われます。この波及効果が、内陸まで普及なるよう取り組んでいくことが大切でありますので、よろしくお願いします。
 そして、4月1日には酒田港で大型客船対応施設完成式が行われました。私も出席してきましたが、ちょうど寄港していた飛鳥Ⅱの華麗な船体をバックに完成式典とテープカットが挙行されたことは印象深いものでありました。天気予報では曇りの予報だったところ、私が庄内に入ったのと同時に青空が広がって、雪を頂いた鳥海山の美しい姿も見ることができました。飛鳥Ⅱのお客さまも景色の良さに感動されたようです。
 今年8月には、本県にとって初めての外航クルーズ船「コスタ・ネオロマンチカ」が酒田港に寄港する、いわば外航クルーズ元年であります。さらに来年7月には「ダイヤモンド・プリンセス」が2回寄港するという内定を頂いているところです。本県唯一の貿易港として力を入れ、発展を続けている酒田港でありますが、今後クルーズ船を大いに誘致して観光面でも新しい時代を築いてまいりたいと思います。
 また、平成28年の工場立地件数が公表されましたが、本県は24件でありました。これは東北第2位、全国では15位と、順調に推移しております。
 県内経済は、改善が続いており、有効求人倍率が38ヶ月連続で1.1倍を超え、とりわけ昨年12月と今年1月の有効求人倍率1.42倍は、平成4年7月以来、24年5ヶ月ぶりの高水準となっております。
 このように、県内経済にとって明るい話題が続く中、皆さんとともに新年度を迎えることができますことを大変喜ばしく思っております。

 さて、私は今年、県政運営3期目にあたり、「やまがた創生」をさらに加速し、将来に向けて本県の新たな発展の可能性を切り開いていくため、次の5つのチャレンジを掲げたところです。

 まず、1つ目のチャレンジは、「県民総活躍」であります。
 子どもも大人も、女性も男性も、若者も長寿の方も、障がいのある人もない人も、県民の皆さん一人ひとりが家庭や職場、地域の中で、多様な能力を発揮できる環境整備を進めてまいります。
 郷土愛の醸成やオリンピック・パラリンピックメダリストの育成にも取り組んでまいります。

 2つ目のチャレンジは、「産業イノベーション」であります。
 県民の皆さんの暮らしに元気や活力をもたらすためには、産業経済を活性化することが重要であります。あらゆる産業分野において、イノベーション・技術革新を支援し、生産性向上や競争力強化を図る必要があります。
 商工業分野では、新産業の芽だしを促進するとともに中小企業の稼ぐ力を充実・強化するため、中小企業スーパートータルサポ補助金を創設し、技術開発、設備投資から販売拡大に至るまで支援してまいります。
 農林水産業分野では、トップランナー・スーパートップランナーを育てるとともに、「園芸大国やまがた」の実現、「つや姫」の更なるブランド定着、あわせて平成30年秋に本格デビューする水稲新品種「雪若丸」のブランド化を図ってまいります。
 引き続き「やまがた森林(モリ)ノミクス」も再造林100%を目指して、しっかりと推進してまいります。
 観光分野では、本県には、世界に誇れるおいしい食や温泉、日本遺産に認定された出羽三山の精神文化など多種多様な観光資源がたくさんあります。
 今後、東京オリンピック・パラリンピック開催等を控え、本県においても事前キャンプの誘致による国際交流や各種スポーツイベント等を通した交流人口の拡大が期待されております。そこで、今年度、「観光文化スポーツ部」も新設いたしました。県民総参加・全産業参加で国内外との交流を拡大し、「観光立県山形」を実現してまいります。

 3つ目のチャレンジは、「若者の希望実現」であります。
 次の時代を担う若者が、柔軟な発想や行動力を発揮し夢や希望を抱きながら、いきいきと活躍できる環境づくりが重要です。若者が持てる力を発揮するためには、安定的な雇用と所得の向上が必要であると考えておりますので、若者の正社員化を積極的に推進し、結婚・出産などの希望の実現につなげるとともに、ワーク・ライフ・バランスの促進など、魅力的で働きがいのある雇用環境づくりに力を入れてまいります。

 4つ目のチャレンジは、「健康安心社会」であります。
 県民の皆さんの活躍を促進するためには、誰もが健康で安心できる社会の形成を図ることが重要であります。
がん対策をはじめとする生活習慣病対策を推進するとともに、医師、看護職員及び介護人材の確保・定着を図り、地域における拠点病院や医療と介護の連携拠点の整備を進めるなど、医療・福祉サービスの提供体制を充実してまいります。
 一方、昨年は、熊本地震をはじめ、台風や豪雨などの自然災害が全国的に多発したところであります。本県の危機管理機能の充実強化を図るため、「山形県防災基本条例」を策定いたしました。県民の皆さんの生命、身体及び財産を災害から守るため、県民の皆さんや事業者、行政などの役割や責務等を定め、自助、共助及び公助を一体として防災の取組みを進め、「災害に強い山形県」を実現してまいります。

 5つ目のチャレンジは、「県土強靭化」であります。
 国内外との交流拡大を図り、暮らしや産業経済活動を支えるとともに、災害時におけるリダンダンシー機能を確保するうえで、社会資本整備の充実は特に重要です。やまがた創生を進める上でここは欠かせないと思っております。
 格子状骨格道路の早期整備に引き続き努めるとともに、長期的な視点に立って、奥羽・羽越新幹線の整備実現に向けた取組みを加速するなど、多様で重層的な広域交通ネットワークの整備を進めてまいります。
また、暮らしの質や生産性の向上、新たな価値の創造をもたらすICTの利活用を積極的に進めていくほか、風力発電や木質バイオマス発電、中小水力発電、温泉熱等の再生可能エネルギーの導入促進と省エネルギーの推進を図るとともに、本県の豊かな自然や環境などの資産を活かして、産業振興や地域活性化に結びつけてまいります。

 以上5つのチャレンジを力強く進め、「自然と文明が調和した新理想郷山形」を実現してまいりたいと考えております。「新しい」をつけて“新理想郷”としたのは、山形県は常に進化を続けて価値を高めていかなければならない、という強い思いを込めているからであります。

 さて、今後、本県では、全国的、国際的な大会等の開催が数多く予定されております。7月には「南東北インターハイ」、来年2月には東北で初めてとなる「国連世界観光会議」が開催されます。
 そして、来年度は「全国農業担い手サミット」、また、招致が実現すれば東北で初めての開催となる「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」SAKE部門の審査会等も予定されます。
 こうしたイベント開催を契機に、山形県の新たな活力を生み出すとともに、大会等の成果を今後の本県の発展に確実に結びつけてまいります。

 私は、知事就任以来一貫して、「心の通う温かい県政」を基本姿勢に、ここ山形県で暮らし続けたいという県民の皆様の願いを何よりも大切にし、県民の皆様の生命(いのち)と生活を守ることを最優先に、活力溢れる山形県の実現に取り組んでまいりました。
 今後も、県民の皆様や市町村としっかりと対話を重ね、現場の声を大切にしながら、「自然と文明が調和した新理想郷山形」の実現を目指して、皆さんと共に「やまがた創生」に全力で取り組んでまいります。
 そして、東日本大震災の発災から6年が経過しましたが、本県には、いまだ2千800人を超える方々が避難生活を続けておられます。避難者の皆さんにとって転換点ともいえるような厳しい状況にあるのかもしれませんが、私たちは大震災の経過を風化させることなく、東北の一員として、引き続き避難者の皆さんの心に寄り添いながら、一緒になって東北全体の復興、日本の再生に貢献してまいりたいと考えております。
 本日朝には8名の県職員を宮城県に派遣したところであります。

 県行政におきましては、その基本は「人」であると思っております。皆さんお一人おひとりが持てる力を十分に発揮していただくことが大切です。
 皆さんには、引き続き「県民視点」、「現場主義」、「対話重視」この3点を基本的な意識・姿勢として、業務に取り組んでいただきたいと思います。
 それでこそ、現場の実情や課題を正面から捉え、危機感を共有し、県民の皆様と思いを同じくして今後の発展に向けた具体の施策を立案・実行することができると考えております。
 常に、「県民の皆様のために」という目的をしっかりと意識し、チームワークを大切に、スピード感を持って、業務に当たっていただきたいと思います。

 本県には冒頭申し上げたような明るい話題もありますが、困難な生活を送っている方々もおられますし、天災もいつ襲ってくるかわかりません。
 長い時間軸であれば、千年に一度といわれる大災害の時代に私たちは生きている訳です。それでなくても自然災害が多発する日本という国に私たちは生活しています。目の前のことで言えば、今週半ばから気温が20度に急上昇するようでありますが、そうなったら何が起きるでしょうか。雪崩や地すべりを警戒しなければならず、万が一災害が発生したら迅速に対応することが不可欠です。
 今申し上げたのは自然災害ですけれども、毎年4月には某国がミサイル発射を行っております。最近は秋田県沖に着弾が続いておりますので、いつ山形県沖に落ちてもおかしくない状況です。漁船の安全には特に注意を注ぐ必要があります。
 また、世界的にも不透明感が漂っています。米国の新しい大統領が我が国にどのような要求を突き付けてくるのか。韓国やヨーロッパの国々にどのような指導者が台頭するのか。親日的な指導者かそうでないかで、政策は格段に変わることでしょう。経済がグローバル化している時代だけに注視していかなければなりません。
 等々考えますと、私たちは常に五感を研ぎ澄ませて、その時々の危機に対応していかなければならず、そのことにゴールはありません。県政にゴールはないのです。
 常に新しい状況が生まれ、私たちはそれらに柔軟にそして果敢に対応していく必要があります。
 どのような状況になっても、一人ひとりの力を最大限に発揮し、チーム力を活かして乗りきってまいりましょう。

 そのためにも、まずもって心身の健康が大切です。
 働き方改革を県民の皆様と一緒になって進め、ワーク・ライフ・バランスを実現していきましょう。
 そして、私自身もトップセールスに精を出しますが、皆さんお一人おひとりが山形県の営業マン・営業ウーマンなんだ、という気概を持って、県民の幸せのために、私と一緒に頑張っていただきたいと思います。

 皆さん、共に手を携え、県民の皆様、市町村とともに、一人ひとりが、喜びと幸せを実感し、輝いて生きていける、「住んでよし、訪れてよし」の山形県づくりに全力で取り組んでまいりましょう。よろしくお願いいたします。

 


 

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  • 2017-04-06掲載