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平成29年 年頭にあたっての職員に対する知事あいさつ

知事室タイトル

平成29年1月4日


 皆さん、新年明けましておめでとうございます。
 
 平成29年の新しい年が始まりました。職員の皆さんも清々しい気持ちで新春を迎えられたことと思います。
 
 今年は、雪もなくて穏やかな元旦、そして3が日でありました。昨年も雪が少なかったわけでありますが、今シーズンも今のところ雪が少なく、スキー場などでは雪不足で困っておられると聞いているところです。県民の皆さんの雪かきなどの負担は軽くなるんですが、スキー場や除雪のためにスタンバイしている業者の皆さん、また、冬物や雪かきグッズなどを販売しているお店などは仕事になりませんので、経済が回らないということになります。
 昨年の3月だったと思いますけれども、村山地方のある酒蔵を見学にまいりました。そうしたところ、雪で酒を冷やしたものを販売しようと考えていたら、雪が少なくてそれが出来なかった。そして、地域経済が回らないから酒も売れなかった、最悪だと嘆いておられました。
 やはり、雪国山形県としましては、適度に降ってもらうのがよいのかなと実感させられたところでありました。
 
 さて、今年は酉年であります。
 酉年は商売繁盛につながるということです。酉は「取り込む」につながるといわれ、そこから運気も取り込めるということのようであります。
 県政運営で言えば、これまで皆さんと一緒に積み重ねてきた取組みに、さらに運気も取り込んで、「山形創生」を更に前へと進め、大きく羽ばたく年にしてまいりたいと考えているところであります。
 やまがた創生を力強く前進させるために、私は次の5つのチャレンジを掲げたところであります。
 
 まず、1つ目のチャレンジは、「県民総活躍」であります。
 女性も男性も、子どもも大人も、若者も長寿の方も、障害の有る無しにかかわらず、誰もが能力を発揮できる環境づくりを進め、互いに多様な個性を認め合い、尊重する意識を醸成してまいります。やまがた創生のためには、郷士愛を醸成することも大変重要であると思っております。県民歌「最上川」や「花笠踊り」などをもっともっと活用したらよいのではないかというふうに思います。
 また、文化やスポーツで地域振興を図ることも重要でありますので、山形駅西複合拠点施設を核とした文化・芸術の振興を図り、オリンピック・パラリンピックのメダリスト育成を支援してまいります。
 
 2つ目のチャレンジは、「産業イノベーション」であります。工業も農業も常にイノベーション、技術革新を図ることが大事であります。
 商工業分野では、新たな価値の創造・拡大・発信による、活力ある産業の集積を図ってまいります。具体的には、新産業の芽だしを促進するとともに中小企業の稼ぐ力を充実・強化し、また、県産品の輸出拡大も進めてまいります。
 昨年12月に国税庁から、「清酒山形」の地理的表示が認められたことは皆さんも御案内だと思っております。酉にサンズイを付けると「酒」という字になります。
 昨年5月に兵庫県で開催された、世界最大のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」いわゆるIWCの「酒部門」メダル&トロフィー受賞酒発表会で、純米酒の部、吟醸酒の部の2つで、本県産の酒が最高の栄誉であるトロフィー受賞酒となりました。また、伊勢志摩サミットやプーチン大統領訪日の際にも本県産のワインが提供されましたし、東京工業大学の大隅栄誉教授がノーベル賞授賞式の際に、関係者のためにと用意されたのも本県産のお酒でありました。酉年ということで、本県産のサンズイ偏の酉である酒をもっともっとPRして販売拡大していきたいと考えております。
 農林水産業分野では、地域の豊かさを支え、高いブランド力で国内外に展開する農林水産業にしてまいります。具体的には、農林水産業の将来にわたる成長を支える基盤づくりを推進しますとともに、園芸にも力を入れ、「園芸大国やまがた」を実現してまいります。また、ブランド化に成功した「つや姫」の更なる定着と、山形 112 号のブランドを確立してまいります。
 さらに、「やまがた森林(モリ)ノミクス」も引き続きしっかりと推進してまいります。
 観光分野では、本県の世界に誇る魅力を発信し、「観光立県山形」を確立してまいります。具体的には、食や温泉、日本遺産となった出羽三山の精神文化やユネスコの無形文化遺産登録が決まった新庄まつりなど県内各地に伝えられている伝統文化、また、日本一の数を誇る滝など沢山の宝が本県にはありますので、観光資源の高付加価値化・発信力の強化を図ってまいります。さらに、外国人観光客数を大震災前の3倍、30万人を目指して、交流人口の拡大に努めてまいります。

 3つ目のチャレンジは、「若者の希望実現」であります。
 出会いサポートセンターの利用拡大をはじめ、結婚・出産・子育てしやすい環境整備に努めてまいります。また、子どもの多様な力を引き出す教育の推進や、若者の地域づくりへの参加を促す「出前若者ミーティング(仮称)」を展開し、未来を担う若者の多様な力が発揮できるようにしてまいりたいと考えております。
特に、県独自の奨励金を創設し、若者の正社員化を促進していく事がたいへん大事だと考えております。立場と収入が安定してこそ、結婚や出産などに一歩踏み出すことが出来るのではないでしょうか。さらに、正社員化を進めることで、富裕層と貧困層の二極化が加速しているわが国・本県の状況を是正しなければならないとの思いを強くしているところであります。有識者によれば、わが国には年間所得209万円未満の人たちが2割にのぼっているそうであります。その分かれ目が正社員か否かということだそうでありますけれども、これは大変なことだと思います。我が国が世界に誇る国民健康保険など社会保険制度の崩壊が危惧されるわけでありますし、今こそ、失われた中間層を増やすということに注力しなければならないというふうに思っております。購買力のある層を増やすことで社会経済を活性化させなければなりませんし、将来的に生活保護に頼らざるを得なくなる人たちが増えないようにすることが、今、目の前の課題だと思っているところであります。

 4つ目のチャレンジは、「健康安心社会」であります。
 がん対策を推進し、また、県立新庄病院の改築整備を進め、安心して健康で長生きできる社会を実現してまいりたいと思います。高齢者もその家族も安心して暮らせる社会、そして障がい者もいきいきと暮らせる共生社会の実現を目指してまいります。また、危機管理機能の充実強化や、暮らしの安全・安心の確保にも努めてまいります。

 5つ目のチャレンジは、「県土強靭化」であります。
 県民生活を豊かにし、交流人口を増加させるためには、インフラ整備が不可欠であります。
 道路では、「縦軸道路」の東北中央自動車道や日本海沿岸東北自動車道、「横軸道路」の国道47号や国道48号、新庄酒田道路や新潟山形南部連絡道路など、本県の格子状骨格道路の早期整備に努めてまいります。
 東北中央自動車道の整備も順調に進んでおりまして、平成29年度中には、福島米沢北間が開通する見込みであります。開通すれば8,972メートルのトンネルを通って、しかもこれは無料であります。そこを通って米沢から入れることになり、時間も距離も大幅に短縮されることになります。観光や物流などさまざまな面で首都圏との相互交流が活発になり、地域経済の活性化に大いに寄与するものと期待しているところでございます。
 それから、空港も港も重要なインフラであります。今年の3月26日から、山形-札幌便が就航いたします。観光やビジネスなどで、県民の皆様の利便性が高まりますとともに、北海道から本県への観光誘客拡大にもつながると考えております。
 また、8月には、外航クルーズ船「コスタ・ネオロマンチカ」の酒田港への寄港が予定されております。現在、重要な物流拠点として発展している酒田港が、今後は観光面でも大きな役割を担っていくことが期待されます。
 もちろん、オール山形によるフル規格新幹線の早期実現もしっかりと取り組んでまいります。
 先般も秋田県知事と一緒に要望活動を行ったところでありますが、引き続き、沿線の県と連携して、地方創生のため、やまがた創生のためしっかりと頑張ってまいる所存です。
 このように本県の社会インフラ整備を着実に促進し、国内外との交流を増大させてまいります。さらに、ICTの利用拡大、再生可能エネルギーの導入促進にも力を入れて、災害に強い県土づくりを進めてまいります。

 以上5つのチャレンジを力強く進め、「自然と文明が調和した新理想郷山形」を実現してまいりたいと考えております。「新しい」をつけて“新理想郷”としたのは、山形県は常に進化して価値を高めていかなければならないとの思いを込めているからであります。

 さて、今年は2月3、4、5の3日間、第2回目となる「やまがた雪フェスティバル」が開催されます。雪が降るかどうか心配でありますが、昨年以上に多くの皆さんから楽しんでいただける冬のイベントに育ってほしいと願っているところです。
 また、7月末には、全国規模の大会であります、インターハイが開催されます。本県での総合開会式を幕開けに、本県と宮城県、福島県の3県に全国から高校生アスリートが集まって、熱い戦いが繰り広げられます。本県が会場となるのは、陸上競技、体操、新体操、男子バレーボール、バドミントン、ソフトボール、レスリング、登山、ホッケー、カヌーの9競技・10種目であります。是非、高校生のみなさんを応援してあげていただきたいと思います。

 私は、知事就任以来一貫して「心の通う温かい県政」を基本姿勢に、ここ山形県で暮らし続けたいという県民の皆様の願いや想いを何よりも大切にしながら、活力あふれる山形県の実現に向けて、全力で県政に取り組んでまいりました。
 現在、我が国では人口減少や、平成30年に向けた米政策の見直しが進んでいるところであります。また、イギリスのEU離脱やアメリカの次期大統領への移行など世界的な変動もあり、それらのことが我が国、そして本県の経済にどう影響してくるのか、大変不透明であります。
 しかしながら、私はそういった現実から決して目を背けることなく、しっかりと、ここ、山形の大地に足を着けて、たくさんの先人たちがつないでくれた山形の力と魅力を信じ、さらに山形県の価値を高めていくべく、将来に向かって、皆さんと一緒に可能性を切り開いてまいりたいと考えております。
 
 これからも、対話重視、現場主義、県民視点を大切にしながら、県民の皆様のため、「山形みな家族」との思いで、初心を忘れず、頑張ってまいりたいとの意を強くしているところでありますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 本年が、皆さんにとりまして、喜びと希望にあふれた一年となりますよう心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。皆さん、やまがた創生のために共に頑張りましょう。今年もよろしくお願いいたします。
 


 

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  • 29年1月5日掲載