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平成28年 年頭にあたっての職員に対する知事あいさつ

知事室タイトル

平成28年1月4日

 皆さん、新年、明けましておめでとうございます。

 

清々しい新春を迎え、職員の皆さんも新しい気持ちで新年をスタートされたことと思います。私も新たな気持ちでこの2016年を、皆さんと一緒に全力で、県民の幸せのため、県勢発展のため、頑張ってまいりたいと決意を新たにしたところでございます。

 

今年は雪のない元日でありました。こんなにも雪がなくて暖かい元日は今まであったのかなと不思議な気持ちになりまして、調べましたところ、平成16年に、元日の積雪はゼロだったそうであります。この16年というのは今から12年前でありますので、奇しくも同じ申年だったようです。ちなみに今年の積雪は1cmが観測されたようであります。すぐに解けたということだと思っておりますけれども、本当に全く寒さを感じない三が日だったというふうに思っております。

これは温暖化の影響だろうか、夏に水不足にならないだろうか、あるいはスキー場では雪が無くて困っているだろう、冬物や雪かきグッズが売れないのではないか、また、除雪の為に人や機械を準備しているところは大変な思いをしているのではないかといった様々なことが胸をよぎりました。

適度に、雪は降っていただきたいと思っているところであります。

 

さて、今年は申年であります。

災いが去る、病気が去る、デフレも去る。そして去年にも勝る景気の良い年になってもらいたいものだなと思っておりますし、皆さんと一緒にその景気が良くなる方向に頑張っていかなければならないと思っているところでございます。

 

この申という字ですけれども、屈折しながら走る稲妻の形を表しているそうであります。天から鋭くきらめく稲妻は、天におわします神の現れであり、その御威光を表すと昔から畏怖されていたようです。ちなみに、かみなりとは、神様が鳴ると書いて「神鳴り」なんだそうであります。

 

ここで、天孫降臨の話になりますが、天照大御神に遣わされたニニギノミコトが地上に降りられる際に道案内したのがサルタヒコノミコトだと「古事記」及び「日本書紀」に記されております。猿田彦大神は天孫降臨以前から伊勢の国を治めていた国つ神、つまり土着の神であり、背丈は七尺、目はホオズキのように照り輝いていた偉丈夫であったようで、天狗の原形とする説があります。現在でも神道の祭祀が行われますと、その行列の先頭に立つのが猿田彦大神だと聞きました。本当に日本の文化というのは色々あるんだなと改めて思ったところであります。

 

今年は申年ですから是非、好景気の神様を道案内してもらいたいと思いますし、私たち自身がお猿さんのように元気に活発に動いて好景気にしていかなければいけないと思っているところでございます。

 

にんべんに申「さる」とかきますと、伸ばすという字になります。2日の日に書いてみました。にんべんなので人ですよね、人と申を書いて「伸ばす」、私は、今年、この「伸ばす」いうことに力を入れていきたいと思っているところでございます。

 

まず1つ目を言いますと、「高速道路や地域高規格道路を伸ばす。」

 

山形県は高速道路の整備率が大変遅れております。全国、東北の高速道路整備率が80パーセントなのに、山形県は60パーセントであります。ダントツ低いです。しっかりと一層力を入れて取り組んでいかなければならないと考えております。

道路が整備されますと、物流が良くなり製造業のコストが削減されます。企業誘致が進みます。整備されるという見通しが示されただけでも工業団地に企業が立地しますので、本当に大きな力になると思います。また、新鮮な農産物が運搬できます。そして、観光客が訪れやすくなる、救急搬送する時間が短くなる、というように、本当に色々な意味で高速交通ネットワークを整備することが大事だと思っております。

 

2つ目ですけれども、観光客、特に海外からのお客さま、「インバウンドを伸ばす。」

 

わが国全体のインバウンドが過去最高を更新中でありますが、東北地方だけがまだ大震災以前に回復しておりません。山形県の地域経済を潤すためにも、しっかりと増やしていかなければならないと思っております。その際に、特に冬なんですけれども、強力な武器になるのが「雪」だと思っています。本県は間違いなく雪国であります。除雪や雪おろしなどを考えますと、どうしても雪は厄介者というマイナスのイメージがついて回るわけでありますけれども、しかしながら私達の子どものころを思い出してみていただきたいと思います。雪で沢山遊んだんじゃないかと思います。

私自身も思い出してみますと、雪が降るとワクワクして外に飛び出していきました。親がわらで編んでくれた深靴を履いて、親がこさえてくれた木製のそりをたがって、暗くなるまで、びしょびしょになるまで、外で遊んでおりました。

雪が降らない南に住む方々にとっては、雪は大変魅力的なものなんであります。雪を見てみたい、触ってみたい、遊んでみたい。寒いと言ってみたい。そういう方々がたくさんいらっしゃいます。そういう方々を雪国山形県に呼んできたいと思っております。山形県に来てもらって、泊まってもらって、何日も遊んでいただければと考えております。

今月の29、30、31日の3日間、寒河江市で「雪フェスティバル」を開催いたします。この雪まつりを是非とも成功させて、そのあとに県内各地で開催される雪まつりに弾みをつけていきたいと思っております。冬は山形県の観光が沈んでしまいますので、その活性化が大事だと思っております。冬の山形県の活性化に向けて、職員の皆さんには大いにPRしていただき、その雪フェスティバルの間は会場に足を運んで盛り上げていただきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

お客様に、雪で遊んで、美味しいものを食べてもらって、飲んでもらって、温泉でゆっくり泊まっていただく。お土産を買っていただく。そのお土産は、県内で作ったお士産を買っていただかないと、県内にお金が落ちませんので、県内で製造することが大事だと思っております。加工して付加価値を高めたお土産をつくることが不可欠であります。

 

そういうことで、3つ目は、「加工、6次産業化、製造業の付加価値を伸ばす。」

 

また、森林(モリ)ノミクスは山形創生の大きな柱になると考えております。「県産材の消費を伸ばす。併せて再造林を伸ばす。」

 

5つ目ですけれども、木質バイオマスを熱エネルギーや発電に利用できます。小水力や風力もありますので、「再生可能エネルギー開発量を伸ばす。」

 

それから、「若者や女性の起業・創業を伸ばす。」常に新しい芽を育てることが将来の山形県のために大切だと考えております。

 

また、「結婚数や合計特殊出生率を伸ばす。」「健康長寿を伸ばす。」

 

というふうに、色々な伸ばしたいことがあるわけでありますが、その全ての基盤となるのが人材だと思います。人材の育成と産業振興、これは時代を超えて私達行政が力を入れていかなければならない普遍なものだと思っております。「県内の人材の能力を伸ばす」、そして県外から人材を呼び込むことが大切でございます。

 

その際に忘れてならないのは、私たち足元の良さや強味、つまり山形県の価値や魅力というものをしっかり認識して、PRすることだというふうに思っております。

山形県には、雄大な山々や農村風景、お祭りや伝統芸能が今でも、現代でも息づいております。美味しい水や空気、食べ物や飲み物、そして、近場には温泉や神社仏閣などがあって、ゆっくりとできる、気持ちがゆったりできる。その上、プロのオーケストラや、山響ですね、プロサッカーチーム、プロバスケットボールチーム、プロのバレーボールチームまであります。お金には換算できない素晴らしい宝が本県には沢山あって、人間らしい、質的に豊かな生活ができるんだということをですね、県民の皆さんがしっかりと意識して、子供や若者、また、県外の人々にまで伝えることが肝心であります。そうすることで郷土愛が育まれ、県内定着・県内回帰、そして、人を呼び込むことにまでつなげていけるというふうに考えております。

是非みんなで山形県の良さを発信・説明してまいりましょう。

 

また、こういうことは、案外、外から見たほうがわかることもあるというふうに思います。県外の方々や、海外の方々に来てもらうことで、地元に住んでいる方々が、県民が地元の良さを知って、自信につながっている、自信につながることもままあるというふうに思います。その意味でも、交流人口を一層増やす。そのことが大事だというふうに思っております。

 

また、これまで私は、トップセールスをしてきました。そして、今まで申し上げてきたような山形県の良さや価値、言い換えますと山形ブランドを発信してきたわけでありますけれども、さらに強力に推進していく仕組みが必要だ、そういった仕組みを考えていくことが大切だというふうに思っております。

そうすることで、山形県が知られるようになり、山形に人を呼び込み、山形の製品が売りやすくなる。さらに山形県が知られ、人を呼び込むというふうに好循環を形成していきたいというふうに思っております。

 

昨年は地方創生の幕開けの年だったというふうに思っております。今年は、昨年の話ですけど、全国で、それぞれの地域の「人ロビジョン」と「総合戦略」が策定されたわけでありますが、もちろん、本県でも山形創生のための「やまがた総合戦略」を策定したわけであります。今年はそれを実行していく年であります。本県らしい「挑みの八策」を掲げておりますので、果敢に実行、取り組んでいきたいというふうに考えております。

 

また、今年は9月に鶴岡市、酒田市を会場として「全国豊かな海づくり大会」を開催いたします。これを契機に、水産業の振興と地域の活性化を図ってまいります。そして、10月には山形市、天童市、寒河江市、山辺町を会場に「やまがた技能五輪全国大会・全国アビリンピック」を開催いたします。これは大震災で大きな打撃を受けた東北のものづくりを復興・発展させようということで、東北6県の知事連名で、また6県の職業能力開発協会連名で、各界の方々の御尽力もいただきながら、山形県に誘致した大会でありますので、是非ともこれを成功させて、東北の復興・発展、日本の再生につなげていきたいと考えております。

この2つの大会とも、本県では初めての開催となりますが、是非県民の皆さんとともに、温かいおもてなしの心で、来県される方々をお迎えし、山形の魅力を沢山紹介したり、発信したりできればというふうに考えております。

 

本県を巡りましては、人口減少やTPPの発効に伴う農林水産業へのマイナス影響の懸念など厳しい環境も山積しているわけでありますが、次の世代に、この私たちが住んでいる誇るべき「やまがた」を継承していくために、しっかりと前を向いて、職員のみなさんと一緒に、いかなる困難をも克服して、乗り越えていきたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

本年が皆さんにとりまして、喜びや希望にあふれた素晴らしい良い年となりますよう祈念申し上げまして、私の新年の挨拶といたします。皆さん、今年も一緒に頑張りましょう。よろしくお願いいたします。
 


 

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  • 28年1月5日掲載