ものづくりの力

山形からのメッセージ

長谷川征男氏

山形県自動車産業振興会議 元代表幹事


 山形と聞いて皆さんは何を連想されるでしょうか。松尾芭蕉の句『五月雨をあつめて早し最上川』でも有名な「最上川」、全国一の生産量を誇る「さくらんぼ」や高級牛のブランド「米沢牛」など、日本人なら誰もが聞いたことのあるものがたくさんあります。変わったところでは、山形市の蔵王温泉をはじめ35市町村の全てで温泉が湧き出る温泉大国であり、3世代同居率は全国一、共稼ぎ率も全国トップクラスです。 こうした風光明媚、豊かな食に恵まれ、人情に厚い山形県ですが、この地には900年以上昔から連綿と続く長い“ものづくりの歴史・風土”があります。
江戸時代の鋳物(山形鋳物など)、織物(米沢織)から織機、農機具の製造などに発展し、戦時中は航空機やその部品の製造なども手がけました。
 そこから得た技術やノウハウを活かし、戦後はミシンや自動車部品等の製造、各種製造装置の設計・製作などに広がりました。高度成長期には、電機を中心とした進出企業の立地が進み、現在では、各種の部品加工から組立、製造装置の製作まで、多様で幅の広い製造業が集積する東北有数のものづくり地域へと成長してきました。
また、県南部の米沢市に位置する山形大学工学部は、ここでの研究が基礎となり国内大手の化学メーカーが誕生した歴史を有しますが、現代においても先端かつ実用的な研究が日々進められています。 こうした先人が培ってきた技術や知恵は、全国各地の取引企業様などからも高い評価を頂いておりますが、私たちはこれをさらに高め、発展させていくため、日々研鑽を重ねています。
 特に、東北地域に自動車関連産業の集積が進む最近の情勢を更なる発展のチャンスととらえ、県内の産学官が一丸となって、取引の拡大や新規参入を目指した取組みを様々進めております。
「山形県自動車産業振興会議」は、その推進組織として平成18年に設立され、これまでに各県の推進組織と連携しながら東海地区などでの技術展示商談会の開催、自動車メーカー等の役員の方を講師にお招きしたセミナーの開催、次世代自動車の要素技術に関する研究などに取り組んでまいりました。
 商談会をきっかけにサプライヤー様との取引を開始した企業が出てくるなど徐々に成果も上がってきておりますが、今後ともこうした取組みを積み重ね、自動車関連企業様のより良きパートナーとなっていけるよう地域を挙げてがんばって参りたいと考えております。 皆様のご期待に応えるだけの技術・企業が山形にはあると自負しております。このホームページをご覧いただき、ぜひお気軽にお声がけくださるようお願いいたします。